我慢との戦い。あのナスDも乗ったヘンリー号に乗船!

 

オラ!

 

 

テレビ番組「陸海空 地球征服するなんて」で有名なナスDが乗ったというヘンリー号

 

僕も世界一周中に出会った同い年の2人と共に3人でこのヘンリー号に乗船してきました。

 

最初こそ旅感があって、ワクワクしていたのですが、想像以上にきつい船旅でした。

我慢との戦いが必要なヘンリー号での様子をお伝えしたいと思います。

 

 

 

ヘンリー号とは

ペルーにある陸路では行けない世界最大の町「イキトス」

 

イキトスへ行くには、飛行機か船だけ。

今回僕らは船を選択したのですが、その船の名前が「ヘンリー号」と言います。

 

プカルパという町から出発し、約4日間かけてイキトスに向かいます。

 

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ヘンリー号には1~15号まであり、僕らが乗ったのは9号

 

乗船料金は1日3食付きでたったの100ソル(約3300円)でした。

 

 

船内の様子

ヘンリー号の船内はハンモックでいっぱいです。

 

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この写真は一部しか写っていないですが、360度ハンモックが吊り下げられています。

 

ちなみにハンモックは乗船前に買う必要があり、安いものだと25ソル(約850円)ぐらい。

 

 

食事

船が出発してから到着するまでの毎日は3食、食事が提供されます。

 

ごはんの時間は結構早くて、朝は6時半頃、昼は12時頃、夜は17時頃に食事が出されました。

 

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食事の時間になると、「カンカン!」とベルが鳴らされ、ごはんをもらうためみんな一斉に厨房に向かって並び始めます。

 

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こちらが厨房。コックさんは2人しかいない様子でした。

 

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食事はこんな感じ。

 

朝食は上の写真のようなスープが多く、昼食や夕食には、ご飯やパスタなどが出ました。

基本的にどの料理にも鶏肉は入っていました。

 

タッパーとスプーンは持参する必要がありますが、船に乗る直前や船の中でも販売しています。

 

 

我慢との戦い

こんなヘンリー号ですが、あらゆる我慢が必要でした。

 

 

暇な時間を我慢

プカルパに到着した翌日の17時にヘンリー号が出発するということで、15時半頃ヘンリー号に乗船しました。
17時まではハンモックを取り付け、船内をぶらぶらしていたのですが、17時を過ぎてもヘンリー号は出発せず。
 
もともとヘンリー号は時間通りに出発しないと聞いていたので、この時点では特になんとも思っていませんでした。
ところが夜になっても出発しません。
 
どうすることもできないので、仕方なく眠りについたのですが、なんと朝起きても船は動いていませんでした。
 
結局船が出発したのは夜の22時半頃。実に31時間もの間、止まった船の上で待機していました。
 
船内にはもちろんWi-Fiはないし、遊び場もありません。
そのため出発までの間、暇な時間が過ぎていきました。
 
ところが、本当の暇な時間との戦いはこれからでした。
 
出発して、風景が変われば暇でなくなると思いきやそれも最初だけ。
 

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夕日はきれいでしたが、イキトスに到着したのは乗船してから5日後で、その5日間暇な時間が多くありました。
 

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船内の子どもたちと折り紙をして遊んだり、3人でトランプをしたりしても5日間という時間は長すぎます。
 
他の乗客も暇で楽しみが食事だけなのか、ご飯の時間になると一斉に並び始めてました笑
 
なにか暇な時間をつぶせる遊び道具などを持っていくことをおすすめします。
 
 

ハンモックを我慢

さきほど書いたようにヘンリー号の船内はそこら中ハンモックが吊り下げられていて、ハンモックが寝床となっています。
 

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僕の寝床はここ。
 
船の上でハンモックに揺られて眠りにつく。
 
こう書くと聞こえはいいですが、ハンモックは熟睡には向いていません。
 
最初は快適なんて思っていたのですが、いざ寝てみると寝返りをうてないし、寝心地が悪い。
夜中に何度も目が覚めて、熟睡できませんでした。
 
ハンモックは昼寝するぐらいがちょうどいいですね。
 
ハンモックではなく、マットレスを持参して床で寝ている人もいたのですが、もしかしたらそっちの方が熟睡できたかも?
 
 

人口密度の高さを我慢

船内には所狭しとハンモックが吊り下げられていて、人口密度がとても高いです。
 
昼間で、しかも船が止まっていたら風が吹かずとてつもない熱気に包まれます。
そのため、まだ船が動いていない2日目の昼間はデッキにいないと酸素不足になりそうでした。
 
船が動き出してからは風が入ってくるので夜はむしろ肌寒いぐらいで、暑さの問題は解消されたのですがもう一つ問題が。
 
それは隣との距離
 
これでもかというぐらいギリギリまで乗客が乗っているので、隣の人との距離に余裕なんてありません。
 
なんなら左隣の人とは寝方によっては接していました。
寝ている間に隣が動けば、その動きに気付いてしまう。それほど近い距離。
 
ただでさえハンモックで寝心地悪いのに、人口密度が高くてさらに寝づらかったです。
 
 

シャワーを我慢

約5日間船に乗り続けるので、シャワーは付いています
 

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あるにはあるのですが、トイレと同じ場所なので清潔さは保たれていません。
 

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加えて蛇口から出てくるのは川の水と思われる濁った水
 
これでは体がきれいになるのか汚くなるのか分かりません笑
 
3日目ぐらいになってくると、濁った水でもいいかと思えてくるのですが、結局船の上にいた5日間一度もシャワーを浴びませんでした。
 
シャワーを浴びないか、汚い水を浴びるか究極の2択から選ぶしかなかったんです。やむを得なかったんです。 
 
 
 

最後に

このヘンリー号、世界一周の中で一番と言っていいほど旅感があって良い経験だったとは思うのですが、正直もう乗りたくないです笑

 

イキトスまではリマから飛行機で行けるうえ、その飛行機代が安ければヘンリー号の乗船料金と同じくらいなので、ヘンリー号おすすめです!…とは決して言えないですが、我慢強ければ一度乗ってみてもいいのではないでしょうか?

 

では、グラシアス!